『思考停止という病』 を読んで

自分で考える力をどうやって、獲得するか?

 

まずは、考えることが出来ない原因は、何か?

それは、一言でいうと、下記3つから洗脳を受けているからである。

 

①権力者から

権力者も複数あるが、会社だったら経営者、世の中だったら政治家などがあてはまる。

⇒政治家は、自分たちが当選するためには、何も考えずに投票してくれる人達が理想。

理想の有権者は、自分で考えず、聞こえの良いことにすぐ反応して票をくれる人たち。基本は、それが嘘だというコトには全く気付かない。

 

⇒会社は、前例主義のため、昔の価値観に合わないやり方は排除。

 若者に、もっと考えろといっても、違う考えをしたら、間違ってるとして即座に訂正。結局は、上の言うことに対して素直に聞いて実行する人が、正しいとみなされる。

 

②両親

思春期の子供たちは、両親が行っていることの8割を模倣して育つ。

⇒そのため、自分が間違ったことを行っていても何も疑わずに、やり続けるように育つ。

また、両親が発する、良い大学に行きなさい、大企業に就職しなさいといった、ことを達成するために、日々行動するのみで、自分で考えて生きることが出来ない人間になるパターンが多い。

 

③メディア

⇒嘘でも良いので、閲覧数を稼げるようなことばかりを発信するために、基本メディアが発信することに対して、何も疑いのなく信じ込む人は、考えない人の部類に入る。

内容も、基本的には、一方的な情報を発信する場が多く、内容は個人的な主観によることが多い。

聞いてる人も情報をただ鵜呑みにしているだけで、誰かと議論をして間違いを正すといったことは、ほとんどしない。

 

そうならないためには?

①疑ってかかる

世の中に絶対不変な真理というものは、ほとんど無いに等しい。

天動説と地動説にしても、現代の定説からしたら明らかにおかしいものでも、当時の宗教的社会からしてみれば、間違っていることも正しく思わせるようなことが起きていた。

⇒だから、得た情報に対して、鵜呑みにせず、まずは自分で疑問を持つことが必要であり、それに対して調べるといったことが必要である。

 

②知識の習得

知識がなければ、一方だけの視点しか持つことが出来ない。

自分の考えとは、複数の視点の中から、自分が判断する最適なことを見出すためのプロセスである。

⇒複数の視点をもつためには、様々な知識を得ることが必要であり、それは本を読むや、人から聞くといったことをしなければならない。

色々な知識を得た状態で、自分の判断には当然迷いが生じるため、人との対話を深めることによって、考えを決めることが最適である。

 

読んだ本

思考停止という病

著者 苫米地 英人